【実践編】『デザイナーのビジネススキル』を実務に落とし込む。わたしが変える3つの具体的アクション

こんにちは。Webデザイナーのなつみーぬです。

前回の記事では、『デザイナーのビジネススキル ――キャリア5年目からの「壁」の越え方』(著:大﨑 優 氏/CONCENT)を通して、デザイナーがビジネス視点を持つ重要性について整理しました。

今回はその続編として、本書とグラフィックレポートの内容をもとに、実務で成果につなげるためにわたし自身が実行する具体的なアクションをまとめます。知識として理解するだけでなく、日々の業務の中で何を変えるのかをハッキリさせます。

本記事では、次の3つのアクションを紹介します。

  1. 発言前に「どこまで誰が判断するか」を明確にする
  2. 成果につながる判断ができるようにデザインと言葉を伝える
  3. 会社の外に出て、クライアントに直接会う
▲本書のエッセンスを1枚のグラレポにまとめました

アクション1:発言前に「どこまで誰が判断するか」を明確にする

このアクションでは、コミュニケーションの質と判断スピードを上げることを目的とします。

グラフィックレポートの中にある、「自分が判断すること」と「相手に判断を委ねること」を分ける、という考え方を、自分が発言する前に確認するクセをつけるようにします。

具体的には、発信前に次の問いを自分に投げかけます。
「これは自分が判断して共有すべき内容か。それとも相手に判断を仰ぐ内容か。」

この整理ができていないまま発信すると、確認や認識合わせが増え、結果としてプロジェクト全体のスピードが落ちかねません。

  • 改善前
    「ここ、どう思いますか?」
  • 改善後(自分で判断する場合)
    「ユーザー視点ではA案が最適だと判断しました。この方向で進めたいと思いますが、技術的な懸念点がないか確認させてください。」
  • 改善後(相手に判断を委ねる場合)
    「デザインとしてはA案とB案のどちらも成立します。ビジネスゴールの観点からご判断をお願いします。」

「どこまで誰が判断するか」を明確にした状態でコミュニケーションを取ることで、やり取りの回数を減らし、意思決定を前に進めます。

アクション2:成果につながる判断ができるようにデザインと言葉を伝える

このアクションでは、デザインを渡す際に、制作内容の説明だけではなく、判断に必要な情報まで含めて共有します。
これまで行ってきた「デザインの言語化」は、結果として作業内容の説明になっていました。

今後は、成果を出すためにどういった判断をしてもらいたいかを先に整理します。その判断に必要な前提や理由を言葉で示し、それを踏まえたデザインを提示します。

  • 改善前
    「全体のトーンを明るくしました。いかがでしょうか。」
    この伝え方では、好みの話に終始し、ビジネス上の判断につながりません。
  • 改善後
    「このデザインは◯◯というターゲットを想定しています。購入に至らない主な要因が△△という不安点にあるため、その懸念を解消するメッセージをファーストビューで強調しています。」

なぜそのデザインが課題解決につながるのか、その理由を構造立てて伝えます。デザイン単体ではなく、判断に必要な情報を含めて届けることを意識します。

アクション3. 会社の外に出て、クライアントに直接会う

このアクションの目的は、情報の精度を高めることです。

要件定義書や議事録がどれだけ整っていても、テキストだけでは伝わらない温度感や背景があります。それを補うため、要所でディレクターと同席し、クライアントとの打ち合わせに参加します。

特に次のような点を意識します。

・担当者が何に困っているのかを、雑談レベルで把握する
・商品やサービスが使われている現場を見る

自分の目と耳で得た一次情報をもとにすることで、認識のズレが減り、提案の説得力が上がります。結果として、判断や修正のスピード向上にもつながります。

さいごに

本記事では、『デザイナーのビジネススキル』をきっかけに、実務で変えていく具体的な行動を整理しました。

  1. 発言前に「どこまで誰が判断するか」を明確にする
  2. 成果につながる判断ができるようにデザインと言葉を伝える
  3. 会社の外に出て、クライアントに直接会う

いずれも特別なスキルではなく、日々の姿勢と行動の積み重ねです。

本書で得た視点を行動に落とし込みながら、自分で考え、前に進めるデザイナーになることを目指します。

▼デザイナーのビジネススキル(書籍リンク)
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798190624

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