SEO対策の視点でみるhtmlタグ

Webサイトを公開すると、まず検索エンジンの「クローラー」と呼ばれるロボットがサイトを巡回し、どんな内容が書かれているのかをチェックします。

このとき、Webサイトの構造がきちんと整理されていると、検索エンジンがその内容を正しく理解しやすくなり、SEO(検索エンジン最適化)にも良い影響があります。 サイトの構造を整理する方法のひとつが「HTMLタグを正しく使うこと」です。

ここでは、SEO対策として重要になるHTMLについて説明します。

HTMLの役割

HTMLはWebページを作るための言語ですが、それだけではありません。

HTMLを正しく使うことで「ページのどの部分が重要なのか」「どのような内容のページなのか」といった構造をクローラーに伝えることができます。 そのため、SEOを考えるうえでも、HTMLタグを適切に使うことが大切になります。

主なHTMLタグと役割

■ titleタグ

ページのタイトルを設定するタグです。

ページ内には表示されませんが、検索結果のタイトル表示やブラウザのタブに使われます。 ユーザーが最初に目にする重要な要素のため、ページ内容が簡潔に伝わるタイトルにすることがポイントです。

■ metaタグ

ページに関する追加情報を検索エンジンに伝えるためのタグです。 クローラーはこの情報をヒントに、ページの内容や特徴を判断します。

例:

  • description(ディスクリプション) ページの説明文。検索結果の説明文にも表示されることがあるため、内容が伝わる文章にすることが重要です。
  • viewport モバイル端末での表示領域や倍率などをブラウザに指示するタグです。スマートフォンなどでページを適切に表示させる(スマホ対応させる)ために重要な役割を持ちます。

参考:Google がサポートしている meta タグと属性

見出しタグ(h1〜h6)

ページ内の見出しに使用するタグです。 h1が最も重要な見出しで、h6になるほど重要度が下がります。

例:

  • ページ全体のメインタイトル → h1
  • セクションの見出し → h2
  • 小見出し → h3

といったように、階層を意識して使うと構造が分かりやすくなります。

リストタグ(ul・ol)

箇条書きを作るためのタグです。

  • ul:順番が関係ないリスト
  • ol:番号付きのリスト(順番に意味があるもの)

用途に応じて使い分けることで、内容が整理され読みやすくなります。

aタグ

リンクを設定するタグです。 別ページや外部サイト、ボタン風のリンクなど、ユーザーが別の場所へ移動できるようにする場合に使用します。

strongタグ

テキストの重要性や緊急性を示すタグです。ほとんどのブラウザで太字で表示されます。
あまり多く使用すると重要な箇所がわかりづらくなってしまうので、ただ太字にしたいだけの場合にはbタグを使用するほうが良いです。

buttonタグ

ボタンを表すタグです。 押すと何かの操作につながる要素(フォーム送信、ポップアップ表示など)に使用します。
クリックできる要素に使用しますが、リンクの場合はaタグを使用するほうが良いです。

構造化タグ

ページの各部分の役割を示すためのタグです。 これらを使うことで、ページの構造が検索エンジンにも分かりやすく伝わります。

  • header・・・サイトやページのヘッダー部分
  • main・・・ページの「メインコンテンツ」部分
  • aside・・・補足情報・サイドバーなど
  • article・・・記事や独立したコンテンツ部分

まとめ

HTMLタグは、見た目だけでなく「このコンテンツがどのような意味を持っているのか」を機械(検索エンジン)に伝えるための重要な役割があります。

どのタグを使っても見た目が同じに見える場合でも、意味を正しく伝えるタグを選ぶことで、クローラーが内容を理解しやすくなり、SEOに良い影響を与える可能性があります。 検索からの流入を伸ばしたい場合は、HTMLを正しく使って「分かりやすい構造のページ」にすることが大切です。

また、AIが回答する際に参照するようにサイトを最適化する、いわゆる「LLMO」においても、適切なhtmlタグで作成することが重要といわれており、今後も正しいhtmlでサイト制作をしていくことが意味があると思われます。
この辺りも今後深堀りしていければと思っています。

参考サイト

https://www.seohacks.net/blog/970/
https://qiita.com/keikesu0122/items/d844c62087d3d8a4ac9b
https://digitalidentity.co.jp/blog/generative-ai/about-llmo.html

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