休んでいるはずなのに、なぜ疲れるのか
朝起きてすぐスマートフォンを手に取り、仕事中も通知に気を取られ、気づけばオフの時間も画面を見続けている──そんな日常が、知らず知らずのうちに心身の疲労を蓄積させています。
たとえ物理的に休憩していても、絶え間なく流れる情報に触れ続けることで、脳は「休息モード」に切り替わりません。
「なんとなく疲れている」「特別何かしたわけでもないのに集中できない」──その原因は、“休めていない”ことにあるのかもしれません。
在宅勤務やリモートワークで通勤時間が減った一方で、デジタルとの接触時間は増加。
便利さの裏で、心の余裕はますます狭まっています。
スマホとの距離を見直すための3つの工夫
ここでは、実際に私自身が試して効果を実感した方法を3つご紹介します。
①スマホ画面を“白黒(グレースケール)”に設定する
色彩のない画面は、視覚的な刺激を抑え、SNSやニュースアプリへの関心を自然と手放す効果があります。
【設定手順:iPhoneの場合】
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」へ進む
- 「カラーフィルタ」をオンにする
- 「グレースケール」を選択
これでスマホの画面がモノクロ表示になります。





②白黒表示をショートカットで切り替える
グレースケールのままだと業務や趣味に不便を感じることもあります。ワンタッチで元に戻せる仕組みを用意しておくと、無理なく続けられます。
【設定手順:iPhoneの場合】
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「ショートカット」へ進む
- 一覧から「カラーフィルタ」を選択
これで、ホームボタン(またはサイドボタン)を3回押すだけで、白黒とカラーの切り替えが可能になります。
「業務中は白黒、プライベートはカラー」など、自分に合ったルールで運用してみましょう。



③習慣的に開いてしまうアプリを削除する
あまり考えずに癖で開いてしまうSNSアプリ(XやInstagramなど)は、思い切って削除するのも一つの手です。
必要であればブラウザ経由でアクセスできるため、完全に遮断するわけではありません。
最初は「情報を逃すのでは」という不安もあるかもしれませんが、数日経つと「なぜあれほど気にしていたのだろう」と感じるようになります。
心のゆとりは、意識してつくるもの
スマートフォンは、生活や仕事に欠かせない存在です。
しかし、その便利さが「休む力」を奪ってしまうこともあります。
ほんの少し意識を向けて、使い方を見直してみること。
それだけで、心にゆとりが生まれ、集中力も戻ってくるはずです。
「なんとなく疲れている」と感じたときこそ、スマホから少し目を離してみましょう。
あなた自身と向き合う時間が、きっと疲れを癒す大切な余裕になります。